世界屈指のプライベート・コースで、新時代の“M”を体感する。
2024年11月22日(金)。千葉県南房総市の『THE MAGARIGAWA CLUB』に、デビュー間もないニューBMW M5と、BMW史上最大の体躯を誇るBMW XMが用意された。天気は快晴。新時代の“M”を切り拓くハイブリッド・モンスターたちの真髄を体感する、特別なテストの幕が開く。
正午を過ぎたあたりから、ニューBMW M5とBMW XMを、このチャレンジングなサーキットでドライブする幸運を手にした今回の参加者が集い始める。受付を済ませると、参加者はコースを見渡せるメイン・ダイニングでのランチへ。シェフが選りすぐったメニューに舌鼓を打ちながらも、視線は自然と窓外へと向かう。この後に待つ試乗への期待が、いやが上にも高まってゆく。
荒聖治選手によるドライバーズ・ブリーフィング
クラブハウスでの休息を経て、一行はピット・レーンに設けられた特設会場へ。ニューBMW M5とBMW XMがステージの背後に構えるなか、本日のスペシャル・ゲスト、レーシング・ドライバーの荒聖治選手が登場。Team Studieで実に10年にわたりBMWのマシンを駆って世界最高峰のスーパーGTを戦う、荒選手によるドライバーズ・ブリーフィングがスタートした。
「まさに今日、ホテルからここに来るまでの一般道と高速道路を走らせてもらいました。もう本当に快適です。フラットにスーッと走るなめらかな乗り味のなかに、運動性の高さからくる走りの安定性を同時に感じました」とは、参加者に先んじてニューBMW M5を体験した荒選手のファースト・インプレッション。参加者たちもプロドライバーの言葉に引き込まれてゆく。
話題は、M5として今回初めて搭載されたプラグイン・ハイブリッド・システムに。電動化を取り入れたニューBMW M5について、“駆けぬける歓び”は失われていないだろうか、という問いかけに、荒選手はこう答える。
「バッテリー搭載のネガティブな側面というか、車重が増えることによって運動性能が落ちているんじゃないか、という意見は確かに聞きます。ですが、実際に運転してみてBMWのハイブリッドは凄いなと思いました。モーター・アシストで本当に欲しい時に、欲しい形で加速力を得られる。その一方でブレーキ性能にも優れている。回生ブレーキも作動するんですが、エンジン・ブレーキみたいで。そのあたりの感覚も本当に自然なんです。モーターの即応性とエンジンの伸びやかな気持ちよさが両立していて、さらに制動力もしっかりとある。トータルのパッケージングとして、重量の増加を補う以上の駆動力のコントロール、パフォーマンスの進化を感じられました」
一方、ニューBMW M5とパワートレインを共用しながらより大きなボディを誇るBMW XMの感想を求めると、荒選手の口から最初に飛び出したのは「驚きました」という言葉だった。
「エンジン・パワーの面はもちろんなんですけど、旋回性の良さや乗り味が、これだけ大きいのに(ニューBMW M5と)同じで非常に愉しくコントロールできるので。本当にビックリする面がありました。ニューBMW M5との共通点というか、この2台に乗らせていただいて感心したのは、重量を安定性、安心感の方向に変え、利用している点です。重量に負けるのではなく、それをうまく活かして運動性能をさらに引き上げている。限界点を超えているような、そういう感覚を味わえるクルマだなと。感動しています」と手放しの賛辞をいただいた。
その後はコース走行にあたってのポイントなどを参加者に向けてレクチャーいただき、ドライバーズ・ブリーフィングは無事終了。いよいよお待ちかねの、試乗の時間となった。
ニューBMW M5 / BMW XM 試乗体験
参加者はニューBMW M5とBMW XMへ交互に乗り込み、コースへと出てゆく。先導走行ながらも、ストレートではアクセルを踏み込んでその加速を体感し、テクニカル・セクションではタイトなコーナーを左右に切り返しながら俊敏に切り抜ける。そして強烈に上りながら左へとステアリングを切る最終コーナーでは、視界に空だけが広がり、まるで天へと駆けのぼってゆくような開放感に満たされてゆく。そんな数周のセッションを終え、クルマから降りてくる参加者の顔は、どれも達成感と充足感に満ちあふれていた。
BMW M2 クーペ 荒選手同乗走行
公道では実現できない“M”のパフォーマンスを確かめたあとは、その真髄に肉薄するスリリングな体験を。『THE MAGARIGAWA CLUB』のコースにおいて、BMWを熟知した荒聖治選手がドライブするBMW M2 クーペの同乗走行も行われた。ストレートでの全開走行や限界域におけるマシン・コントロールなど、プロドライバーによる“手加減なし” のテクニックを間近で感じられる、こちらもまたとない機会となった。
THE MAGARIGAWA CLUB 施設見学
試乗体験の合間には、会場となった『THE MAGARIGAWA CLUB』の施設見学も。ランチ会場となったメイン・ダイニングやバー・ラウンジ、家族で過ごせるファミリー・ラウンジのほか、トレーニング・ルームや天然温泉、プールなど、レーシング・クラブの枠を超えたラグジュアリーな設備の数々を、特別にスタッフの方に案内していただいた。その充実ぶりとホスピタリティの高さに、参加者たちも思わず声をあげていた。
参加者のコメント
好天に恵まれた今回の特別試乗会。参加者からは「プラグイン・ハイブリッドとなり、これまでとはまた違った“M”のパワーを堪能できた」「車体剛性や高速における操舵性の安定感など、新しいM5がさらに進化していることを実感でき、なにより愉しかった」という感想を聞くことができた。BMW XMについては「あんなに大きなサイズの見た目からは想像できないほどの、圧倒的な走行性能に驚いた」という声も。走り終えたその表情を見ていると、改めてクルマを走らせることの歓びを発見し、思い切り走ることへの心の昂りを噛み締めている方が多くいるように感じた。それは『THE MAGARIGAWA CLUB』という唯一無二の環境、そしてニューBMW M5とBMW XMという、Mの新時代を告げるモデルのパフォーマンスに拠るものであろうことは、想像に難くない。
荒 聖治
1974年⽣まれ。千葉県出身。
ディーラーでメカニックをしていた父の影響で、十代の頃からレーシングカートに親しみ、1994年にフォルクスワーゲン・ゴルフのワンメイク・レースでデビュー。その年のシリーズ・チャンピオンに輝く。
翌年にアメリカへ渡り経験を積んだ後、2000年には全日本GT選手権(現:スーパーGT)のGT500クラスに参戦。2001年にはフォーミュラ・ニッポン(現:スーパーフォーミュラ)へとエントリーするとともに、伝統のル・マン24時間レースに参戦を開始。2004年には同レースで日本人2人目となる総合優勝に輝いた。
その後もトップ・カテゴリーで活躍を続ける。2014年からはTeam Studieのドライバーとして、BMWでスーパーGTを戦っている。
THE MAGARIGAWA CLUB
“どのサーキットにも似ていないコースを持つ、世界に唯一のドライビング・クラブ”というコンセプトのもと、アジア初の会員制ドライビング・クラブとして千葉県南房総市に2023年オープン。
800mのストレートと、上り20%/下り16%勾配というアップダウンのある全長3.5kmのロードコースは、数々のF1 サーキットをデザインしたことで知られるヘルマン・ティルケ氏率いる『Tilke Engineers and Architects』が設計を担当している。
関連情報
ニューBMW M5
いかなる部分にも、妥協は見つからない。モータースポーツという極限の世界で鍛え抜かれた最高峰のエンジニアリングとイノベーションへの情熱が結実した、究極のハイブリッド・スポーツ、ニューBMW M5。
BMW XM
電気モーターとパワフルなガソリン・エンジンの巧みな連携により想像を超えるパフォーマンスを発揮する、BMW XM。優れたエンジン出力やM特有のサウンドとともに、純粋なドライビングの歓びへとあなたをいざないます。
M MODELS
「M」の称号。 それは、BMWがサーキットで鍛え上げた、究極のスポーツドライビングの証。 M1から連なるレーシングカーのDNAは、今なお進化し、革新の最先端を走り続けている。 サーキットから享受されたノウハウを反映し、 比類なきハイ・パフォーマンスと革新的なテクノロジーを融合させたMモデルのラインナップは、時代を超えてますます加速を続ける。
BMW Motorsport Portal
BMW Mの称号がサーキットを駆けぬける。
DTM(ドイツツーリングカー選手権) をはじめ、数多くのモータースポーツへの挑戦と成功がBMWのDNAに刻まれています。
サーキットで鍛え上げたBMW Mの誇りを守るため、SUPER GTやBMW & MINI Racingなど今年も日本全国各地でBMWのマシンがエキサイティングな熱戦を繰り広げます。
BMW M 認定ディーラー
「公道も走れる究極のレーシング・スポーツカー」M MODELSをご購入できる「BMW M 認定ディーラー」をお探しいただけます。