BMW愛好家が富士スピードウェイに集結!
駆けぬける歓びをサーキットで堪能
BMW Japanと自動車専門誌『LE VOLANT』のコラボレーションにより10年以上にわたり開催している「M ワンメイク・ドライビング・レッスン」が、2024年7月10日に日本を代表するサーキットである富士スピードウェイにて開催され、多くの参加者が集まった。その様子とこのレッスンならではの魅力をレポートする。
今シーズンのレッスンにも多くのBMW好きが参加
7月10日(水)、富士スピードウェイにてBMWワンメイク・ドライビング・レッスンが開催された。毎回人気となっているこのイベント。7月の暑い時期、しかも平日でありながら、50名以上のBMWフリークが集まった。
参加者はスポーツ走行が初めてという人から、サーキット歴の長いベテランまで幅広い、しかし、それぞれの練度でリピーターがいる。そのような背景を考えると、あらゆるレベルの人々が満足できる「走り」のコンテンツが充実している裏返しと言える。
レッスンプランは大きく分けて2つ、サーキットエクスペリエンスとフリー走行プランだ。サーキットエクスペリエンスはジムカーナコースでのレッスンと先導付きでのレーシングコース体験走行といった運転を学ぶコンテンツ、そしてニューモデルやMモデルの試乗など、最新のBMWを体験するコンテンツで構成されている。フリー走行プランはこれに20分間のフリー走行3回がプラスでセットとなっている。
講師陣も豪華だ。本誌レギュラー執筆陣からはBMWに深く精通している萩原秀輝氏、レース経験豊富で現在もニュルブルクリンクでのレースに参戦を続ける木下隆之氏、ヨーロッパを中心にレース活動をしている根本悠生氏、昨年GT300でチャンピオンを獲得した川合孝汰氏の4名。毎回必ずこの講師陣で固定という訳ではないが、大きく変わることはない。そのためリピーターの中には、講師陣に顔を覚えてもらう人もいる。
講師陣も質問をすれば個別に丁寧に応えてくれる。このような聞きやすい環境も、このレッスンが充実していて、得るものが大きいと感じられるポイントだろう。
ジムカーナ・レッスン
ジムカーナレッスンは180度ターンを繰り返し、高速旋回からシケインを抜けて止まるというシンプルなコース。シンプルながら、「走る・曲がる・止まる」のドライビングの基本が詰まったコースとなっている。リアルタイムで講師陣から無線でアドバイスがされるため、自身の課題点が直ぐに分かり、走りを忘れないうちに改善点を思い出せるのも魅力的なポイントと言える。基本的なコースの中で、自身の課題点や悪い癖、出来ること、出来ないことに集中して向き合えるのだ。初心者はもちろんだが、サーキット走行ベテランの参加者も、基本を見つめ直せるこのコンテンツは重要視している様子であった。
シンプルなコースで加速、減速、旋回、加速を繰り返すジムカーナレッスン。単純な走行だが、「走る・曲がる・止まる」というドライビングの基本が詰まっている。初心者はもちろんだが、上級者も飽きることなく真剣な眼差しで取り組んでいる様子であった。
ニューモデル試乗は最新のBMWモデルが集結
午前中に行なわれたニューモデル試乗では、i5やXMを始めとした、最新のBMWモデルにマルチコースで試乗。通常の試乗では味わえないハンドリング性能や加速性能を体感していた。i5を試乗したM3オーナーは「BEVでもしっかりとBMWらしい気持ちいいハンドリングになっている!」と感銘しており、パワーユニットが変化しても駆けぬける歓びを享受できることを認識していた。また、XMに試乗した人は、「大きなSAVでもしっかりとMな乗り味に仕上がっている。ハンドリング性能も想像以上に高い」とその走行性能に驚かされていた様子であった。
純ガソリンエンジン車にプラグインハイブリッド、BEVとニューモデル試乗では様々なパワーユニットを用意。ユ
ーザーのニーズに合わせパワーユニットが選べるBMWらしさが現れたラインナップだ。
純ガソリンエンジン車にプラグインハイブリッド、BEVとニューモデル試乗では様々なパワーユニットを用意。ユ
ーザーのニーズに合わせパワーユニットが選べるBMWらしさが現れたラインナップだ。
アルピナのXB7とXD3も展示。BMWの良さを生かしつつ、独自の世界観で作り上げた内外装を多くの参加者がじっくりと見ていた。アルピナのモデルを間近で見ることが出来る貴重な機会だ。
Mモデル試乗
同タイミングで行なわれたMモデル試乗。今回はM8とM4コンペティションが用意された。どちらも自身のドライブで試乗できるが、中には講師陣にドライブしてもらい、その性能の高さを体感しながら、「お手本」のドライビングを学ぶ熱心な方もいた。M8では重さを感じない軽快なフットワーク性能に驚かされている人が多くいた。また、DCTを搭載した先代M4に乗るユーザーは、現行M4コンペティションに試乗し、「トルコンATでも、今はこんなに素早くダイレクトで、DCTと遜色がなく驚かされた」とコメントしていた。
ジムカーナレッスンと同じコースで開催されたMモデル試乗。今回はM4コンペティションとM8が用意された。Mモデルのパフォーマンスを味わうと同時に、隣に乗る講師陣からのアドバイスを聞くこともできる。短いながら充実した時間だ。
レーシングコース体験走行
サーキットエクスペリエンスではここで体験走行をして終了。初のスポーツ走行参加者も、「とても勉強になった! リピートしたい!」という声が多く聞かれた。フリー走行プランではここから3本のフリー走行となる。ここでも、先導をする講師陣のクルマについていき、ライン取りを勉強する様子が見られた。また、3本目には雨が激しく降ってきて、滑りやすいコンディションとなった。しかし、この難しい状況下でもクラッシュする車両はなく、無事に閉幕となった。これも午前のジムカーナレッスンの効果もあるだろう。BMW好きには得るものが多い濃い一日となっていた。
サーキットエクスペリエンス参加者の最後のコンテンツはレーシングコースの体験走行だ。先導車に続いて走行することで、フリー走行へステップアップした時のイメージが掴める。
フリー走行
フリー走行は20分を3本で実際。参加者は皆マナーが良くトラブルもなく終了した。また、ピットに入って自身の疑問点を直ぐに講師陣に質問する方も見受けられた。この直ぐに質問できる環境がドライビングスキルの効率的な向上に繋がるはず。講師陣も質問ウェルカムな雰囲気なのが魅力だ。
Mモデルが多く参加しているフリー走行は、性能が近いため走りやすいとの声が多い。また、タイム更新ではなく、あくまでスキルアップ向上を目的としている人が多いのも、安心して走行できる理由と言えるだろう。さらに講師陣の運転するMモデルの後ろを走り、ライン取りを学ぶこともできる。
今回のインストラクター陣
インストラクターは萩原秀輝氏(左)木下隆之氏(左から2番目)川合孝汰(右から2番目)根本悠生(右)の4名。このレッスンではお馴染みの面々となっていて、リピーターの参加者の中には顔なじみとなっている人もいる。お馴染みの面々だからこそ質問しやすい環境となっているのだ。
BMW好きには得るものが多い濃い一日に。(参加者コメント)
関連情報
M MODELS
「M」の称号。 それは、BMWがサーキットで鍛え上げた、究極のスポーツドライビングの証。 M1から連なるレーシングカーのDNAは、今なお進化し、革新の最先端を走り続けている。 サーキットから享受されたノウハウを反映し、 比類なきハイ・パフォーマンスと革新的なテクノロジーを融合させたMモデルのラインナップは、時代を超えてますます加速を続ける。
BMW Motorsport Portal
BMW Mの称号がサーキットを駆けぬける。
DTM(ドイツツーリングカー選手権) をはじめ、数多くのモータースポーツへの挑戦と成功がBMWのDNAに刻まれています。
サーキットで鍛え上げたBMW Mの誇りを守るため、SUPER GTやBMW & MINI Racingなど今年も日本全国各地でBMWのマシンがエキサイティングな熱戦を繰り広げます。
BMW M 認定ディーラー
「公道も走れる究極のレーシング・スポーツカー」M MODELSをご購入できる「BMW M 認定ディーラー」をお探しいただけます。